EU離脱めぐる訴訟の原告女性、脅迫の標的に 英
ロンドン(CNN) 英高等法院が欧州連合(EU)からの離脱手続きに議会の承認が必要との判断を下した裁判をめぐり、訴えを起こした投資事業家のジーナ・ミラー氏が激しい脅迫の標的となっている。
ガイアナ出身のミラー氏は過去41年間、英国で暮らしてきた。6月の国民投票でEU離脱派が勝利した後、政府は議会での採決なしで手続きを始めることはできないとする訴えを起こしていた。
今月3日に訴えが認められて以来、ミラー氏はインターネットのツイッターなどを通して人種差別的、性差別的な言葉を投げ付けられたり、「殺す」「強姦する」といった脅迫を受けたりしている。
ミラー氏はBBCラジオの生放送で、ネット上の暴言を警察に通報する考えを示した。「人間以下だ」などと非難されることもあると話し、「人種差別や暴力、敵意をあおる政治家やメディアには本当に腹が立つ」と語った。