タイ、国王死去受け厳戒態勢 後継はワチラロンコン皇太子

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プミポン国王の死去を受け、タイ国民の間には悲しみが広がっている

プミポン国王の死去を受け、タイ国民の間には悲しみが広がっている

(CNN) 13日に死去したタイのプミポン国王(88)の葬儀に向けた準備が進むなか、タイ当局はセキュリティーを強化し、国民に警戒を呼びかけている。国王が入院していた病院には数千人が集まり、「国王万歳」と叫ぶ場面も見られた。

王宮の声明によると、プミポン国王が死去したのは午後3時52分。穏やかな死だったという。

後継者にはワチラロンコン皇太子が指名された。タイのプラユット暫定首相は「皇太子にはタイ国民とともに喪に服す時間が必要だ」と指摘。即位の正確な時期は分かっていない。

プラユット氏は「安全を確保するため、タイ全土のすべての地域で全国民が警戒する必要がある」と述べ、国内のセキュリティーに関する注意を怠らないよう呼びかけた。

国王が治療を受けていた病院には連日、数百人が集まっていた。13日の夕方には、その数は数千人に膨れあがった。集まった人々の中には、気持ちを慰めるために他にどこに行けば分からないと話す人も。人々の多くは祈りをささげ王室を称える歌を歌うとともに、「国王万歳」と何度も叫んだ。

国王の死去が午後7時ごろに発表されると、人々は悲痛な表情で涙を流し、長い時間をかけて抱擁を交わした。

世界各国の指導者からも悼辞が寄せられ始めている。オバマ米大統領は、国王は「優雅さと心の温かさ」を持つ人物だったと指摘。2012年のタイ王室訪問を振り返り、国王はタイ国民に深い愛情と共感の念を抱いていたと回顧した。

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