フランシスコ法王、女性助祭任命の可能性に言及

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ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は12日、バチカン(ローマ法王庁)は女性を助祭(聖職者の位階で司祭の下)に任命する可能性について検討すべきだとの考えを述べた。カトリック教会に対し女性の登用を求める声は以前から、特に米国から上がっていた。

発言はバチカンで法王と面会した女子修道会の指導者たちからの質問にその場で答えたもの。指導者たちは、教会において女性が主導的な役割を拡大できるよう具体的な方策を法王に求めた。

修道会会長たちからは、なぜ女性は礼拝で説教することや助祭に任命されることが許されないのかといった質問が投げかけられた。カトリック教会が運営するバチカンラジオによれば、男性聖職者は「キリストの代理として」そうした役目を務めているのだと法王は答えたという。これまでも教会幹部は、女性の叙階を認めない理由として12使徒もすべて男性だったといった主張を繰り返してきた。

だが聖書には、初期の教会で助祭の役割を果たしていた可能性のある少なくとも1人の女性について、聖パウロが言及するくだりがある。この点に関して法王は、こうした女性の役割が不明だとした上で、バチカンに対して調べるよう話をすると答えたという。

法王が「調べさせる」と言ったのが、歴史上の女性助祭の役割についてなのか、将来的に女性を助祭に任命する可能性についてなのかははっきりしない。だがバチカンラジオは法王の発言について、「女性司祭を復活させる可能性を検討する委員会の設置」を呼びかけるものだとしている。

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