米大統領、シリアへの特殊部隊増派を正式表明へ
(CNN) ドイツを訪れているオバマ米大統領は25日の演説で、シリアへ米特殊部隊員250人を増派する方針を正式に表明する。米当局者2人が語った。
当局者の1人によると、シリア北部で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うクルド人主体の部隊に、アラブ系シリア人の参加を促すのが目的とされる。
米軍は数カ月前から、シリアに「助言と支援」を任務とする50人の特殊部隊を派遣。最終的には現地の部隊が自力でISISの拠点とされるラッカなどを奪還できるよう、訓練に当たってきた。
増派される部隊もこの任務に加わる。すでに派遣されている部隊と同じく自衛目的の武装はするが、戦闘や暗殺作戦には参加しないという。
米政府高官はCNNに「オバマ大統領はこのところ、ISISと戦うイラク治安部隊やシリアの現地部隊などへの支援強化に向けて一連の措置を承認している」と指摘し、今回の表明もその一環だと述べた。
オバマ大統領は、ドイツで開幕する産業見本市「ハノーバーメッセ」の会場で演説を予定している。