スペイン・カタルーニャ州議会選、独立派で過半数確保

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投票率は1970年代の民主化以来の最高水準を記録したという

投票率は1970年代の民主化以来の最高水準を記録したという

(CNN) スペイン北東部のカタルーニャ自治州で行われた州議会選挙は、開票がほぼ終了した27日の時点で、スペインからの独立を目指す政党連合などが合わせて過半数の議席を獲得した。

独立の是非が最大の争点となった今回の選挙では、135の議席のうち独立賛成の政党が合計72議席と過半数を占めた。投票率は77%で、スペインが1970年代に民主化して以来の最高を記録した。

独立派の政党連合「JPS(ジュンツ・ペル・シ=みんなでイエス)」を率いるカタルーニャ州のマス首相は州都バルセロナで支持者を前に演説し、「今日我々は二重の勝利を得た。独立賛成派としての勝利、そしてより重要な民主主義の勝利だ」と述べた。

JPSは選挙に先駆け、もし同党が議会で過半数を獲得した場合には、一方的な独立の宣言に向けた準備に着手することを公言していた。カタルーニャ州はスペインの全人口の16%余りを抱え、製造業や金融といった産業で重要な役割を果たしている。

ただ獲得議席こそ過半数に達したものの、JPSと、同じく独立を支持するCUPの得票率は48%に届かなかった。先週にはCUPのバノス党首がマス首相を公然と批判するなど、独立賛成派の間でも意見の対立が表面化しているのが実情だ。

スペインでは12月に総選挙が行われる予定。ラホイ首相はカタルーニャ州の独立について憲法違反との認識を表明しており、独立賛成派の政党に対しては国内の緊張をあおり、不確実性と分裂をもたらす存在でしかないと非難している。

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