エボラ出血熱の未承認薬、週内にもリベリアに供給へ
(CNN) エボラ出血熱の治療薬として開発されている未承認の薬「ZMapp」のサンプルが週内にも、西アフリカの流行国のひとつ、リベリアへ送られることが12日までに分かった。感染した医師らに投与される見通しだ。
ZMappの開発を進める米企業は「西アフリカのある国からの要請に応じた結果、ZMappの在庫がなくなった」と発表していたが、リベリア政府が受け取り国として名乗り出た。
同国のサーリーフ大統領が8日にオバマ米大統領に要請し、米ホワイトハウスと食品医薬品局(FDA)が供給を認めたという。
リベリア政府によると、ZMappのサンプルは米政府の代表者が今週中に同国へ届けることになっている。
エボラ出血熱には、効果が確認されたワクチンや治療薬がない。ZMappもまだ実験段階にあり、人間に投与されたことはなかったが、リベリアで感染した米国人医師ら2人がこれを承知したうえで投与を受けた。2人はその後帰国し、快方に向かっているとされる。