イラクで爆弾テロと銃撃が続発、死傷者100人超

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イラクの街中をパトロールする民兵。爆弾テロなどで100人以上が死傷したという

イラクの街中をパトロールする民兵。爆弾テロなどで100人以上が死傷したという

バグダッド(CNN) イラク当局によると、同国各地で12日、車を使った爆弾テロや銃撃が相次ぎ、少なくとも22人が死亡、80人が負傷した。

イラクでは宗派対立の再燃や隣国シリアの内戦の影響で治安が急激に悪化している。昨年1年間の死者は8000人と2008年以降で最悪の水準を記録し、その大半を民間人が占めた。特に西部アンバル州などで、政府軍と武装勢力の衝突により多数の死傷者が出ている。

12日に最も多くの死者を出したのは、首都バグダッド西郊にある軍基地への襲撃に続く戦闘だった。警察によると、襲撃グループが近隣地区へ逃げ込んだため、軍がヘリコプターを使うなどしてこの地区を攻撃。民間人少なくとも8人が死亡し、17人が負傷した。この中に襲撃グループのメンバーが含まれていたかどうかは不明だという。

バグダッド北郊のサラヘディン州では、繁華街で駐車中の車とオートバイに仕掛けられた爆弾が相次いで爆発し、少なくとも4人が死亡、26人が負傷した。

バグダッド中心部のバスターミナルでも同日、軍への入隊志願書類を提出したばかりのグループを狙ったとみられる車爆弾が爆発し、3人が死亡、12人が負傷した。

同市北部のイスラム教シーア派地区では、広場が混雑する昼の時間帯に車爆弾が爆発し、4人が死亡、14人が負傷した。

北部ニネベ州のモスル周辺でも車爆弾の爆発が相次ぎ、治安部隊のメンバー1人を含む2人が死亡。同市内ではまた、地元テレビ局の番組司会者が自宅前で武装グループに銃で撃たれて死亡した。同州のジャーナリスト組合には同日、国際テロ組織アルカイダの関連組織を名乗る勢力から、州内のジャーナリストを脅迫するメールが届いたという。

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