町長暗殺狙った犯行、混雑のマニラ国際空港での銃撃事件

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マニラの空港で銃撃

(CNN) クリスマスを控えた旅行客で混雑するフィリピンの首都マニラの国際空港ターミナルで20日午前起きた銃撃事件で、地元警察当局は21日までに、南部ミンダナオ島のラバンガン町長暗殺を狙った犯行との見方を示した。

ニノイ・アキノ国際空港第3ターミナルで起きた事件では、ラバンガン町のウコル・タルンパ町長、妻と姪(めい)と生後18カ月の幼児が殺害された。幼児は流れ弾に当たったとみられる。5人が負傷していた。

事件は同ターミナルの乗客の保安検査所の外で発生した。国内線や国際線の乗客の処理で混み合う時間帯での犯行で、銃撃で一帯は一時騒然となった。

当初は銃撃には複数が関与しているとの情報があったが、地元警察は単独犯の犯行と見ている。犯人はその後、徒歩で現場を離れ、共犯が運転するオートバイに乗って逃走していた。

町長と妻、姪はクリスマス休暇のためマニラを訪れていた。町長には護衛が付いていたが、少なくとも1人が負傷した。到着直後で預けていた武器は取り戻しておらず、襲撃された際は無防備だった。

国営フィリピン通信によると、タルンパ町長は2010年、暗殺未遂の被害を受け、12年には手りゅう弾攻撃にも遭遇していた。

フィリピンでは政治絡みの暴力事件が絶えず、有力指導者は自警組織もかかえている。ミンダナオ島では09年、地方選挙絡みで記者を含め32人が射殺される事件もあった。

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