「温暖化対策のため原発推進を」 著名科学者が連名で訴え

(CNN) 気候変動を専門とする著名研究者4人が3日、地球温暖化を食い止めるため、より安全な原子力発電システムの開発を推進するよう、世界の指導者に求める公開書簡を発表した。

連名で書簡を発表したのは、気候およびエネルギー科学者のジェームズ・ハンセン、ケン・カルディアラ、ケリー・エマヌエル、トム・ウィグリーの4氏。化石燃料を原因とする気候変動を食い止めるためには、原子力発電の利用のみが唯一の道だと主張している。

環境問題の専門家はこれまで半世紀にわたり、原子力発電は危険過ぎると訴え、東京電力福島第一原子力発電所やチェルノブイリ、スリーマイル島などの事故を挙げて、原発推進に反対の立場を取ってきた。

しかしハンセン氏らは、世界のエネルギー消費が増え続ける中で、原子力を利用しなければ、石油や石炭などの化石燃料を燃やすことによる二酸化炭素排出量増加の現状を覆すことはできないと主張。極地の氷床の融解や海面の上昇によって、沿岸地域が脅かされる危険があると訴える。

その上で、「現在の原子力発電所は完璧とは程遠い」としながらも、「原子力発電に重要な役割を担わせない限り、気候安定化に向けた確実な道は存在しない」と指摘した。

今回の書簡について、ノーベル賞受賞者でもある米スタンフォード大学の物理学者バートン・リヒター氏は、環境保護を強く訴える立場からは「裏切り」とみなされるかもしれないと指摘する。

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