勝者なきイタリア総選挙、投票先割れる

2013.02.27 Wed posted at 17:15 JST

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ローマ(CNN) イタリアで行われた総選挙(上下両院)は26日、結果が判明したが、投票先が割れて明確な勝者がいない結果となり、政権の行方は混とんとしている。

内務省によれば、下院は、ベルサーニ民主党書記長が率いる中道左派連合が得票率29.54%で勝利を収めた。だが、反緊縮を掲げるベルルスコーニ前首相らの中道右派連合も敗れたとはいえ、29.18%の得票率を記録。

一方、上院も、得票率は中道左派連合が31.63%、中道右派連合が30.72%と拮抗(きっこう)。上院で過半数の議席を獲得する勢力が現れない状況となった。

アメリカン大学ローマ校のジェームズ・ウォルストン氏は「膠着(こうちゃく)状態に陥った。欧州にとっては最悪の結果だ」と指摘した。

イタリアはユーロ圏3位、世界でも8位の経済大国。連立交渉が決裂した場合には再選挙の可能性もあり、国際社会はイタリア政界の行方を懸念している。

いずれにしても、脆弱(ぜいじゃく)な政権では、経済再建に必要な構造改革の実現にも苦労する公算が大きい。

緊縮策や政治への不信は、お笑い芸人のベッペ・グリッロ氏が設立した市民政党「五つ星運動」が下院で約25%の得票率を得たことでも明らかだ。モンティ首相の中道連合は同10%と4番手となった。

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