健康への脅威は飢餓よりも肥満 肥満率は過去20年で8割増

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糖尿病などの非伝染性疾患が初めて長期的な疾患やけがの主因に

糖尿病などの非伝染性疾患が初めて長期的な疾患やけがの主因に

また、肥満による健康への悪影響は飢えによるものを上回っている。今回の研究で明らかになったのは、糖尿病や脳卒中、心疾患などの非伝染性疾患が初めて、長期的な疾患やけがの主要な原因となったということだ。

モグダッド教授は、肥満が多くの人々の腰痛の原因にもなっており、肥満率が下がれば、非伝染性疾患や腰痛に苦しむ人も減少するとの見通しを示す。

平均寿命では1990年の予測よりも、男性は10.7年、女性は12.6年長生きしており、医療技術の進歩がその要因だと考えられている。しかし、人生を終える時まで平均14年間を病気や痛みを抱えて過ごしており、延びた分の人生における生活の質は決して高くはないこともこの研究で明らかになった。

脳卒中に襲われた人の命を救えるようにはなったが、命を救われた人は、その後何年も障害を抱えて生きることになり、生活の質は大きく低下することになる。

欧米諸国では、心疾患で死亡する人は70%減少したが、心疾患と診断される人の数は驚異的ペースで増加している。

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