米政権、カタールからの航空機受領を発表 大統領専用機に
(CNN) 米国防総省は21日、カタールが贈呈すると表明していたジャンボジェット機のボーイング747を受領したと発表した。同省が「適切なセキュリティ対策と機能」を備えるようアップグレードした後に大統領専用機として使用されるようになる。
国防総省のパーネル報道官は声明で「ヘグセス国防長官がすべての連邦規則と規制に従ってカタールからボーイング747を受け取った」と明らかにした。
だがこの件に詳しい情報筋は、まだ最終決定はしておらず、両国の法務部門の間で協議が続いていると反論した。
パーネル氏は米国が航空機の費用を払ったかどうかについては言及せず、本件について質問があれば米空軍に問い合わせるよう促した。
カタールのムハンマド首相は19日、「航空機の贈呈は完全な透明性を確保し、合法的に国防部門間で行われる。何十年も続いている協力の一環だ」と米ブルームバーグ通信に語った。
米空軍のマインク長官とオールビン参謀総長は20日、ヘグセス氏が空軍に同機の改造計画を立てるよう命じたと議員らに説明した。
カタールが米国に航空機を贈呈する計画は今月初めに発表され、以来、米国内で議論を巻き起こしている。民主党議員に加えて、普段はトランプ大統領を熱烈に支持する共和党の一部の有力議員も倫理面などを理由に反対する姿勢を示している。
同機について、トランプ氏は大統領専用機の代替となる可能性があると繰り返し述べており、自身のSNSにカタールからの「無償の贈り物だ」と投稿した。
だがCNNは19日、協議に詳しい情報筋の話として、トランプ政権から同機の購入をカタールに打診していたと報じた。