曲芸飛行の著名パイロット、ロブ・ホランドさん事故死 米空軍基地
(CNN) アクロバット飛行の著名パイロットだったロブ・ホランドさんが24日、米バージニア州のラングレー空軍基地で起きた墜落事故のために死去した。ホランドさんはこの週末に開かれる航空ショーで曲芸飛行を披露する予定だった。
米連邦航空局(FAA)の発表によると、現地時間の午前11時50分ごろ、ホランドさんの操縦するMXSの特注機が着陸しようとして事故に巻き込まれた。搭乗していたのはホランドさんだけだった。
ホランドさんの会社がフェイスブックに投稿した情報によると、現時点で事故原因は分かっておらず、FAAと国家運輸安全委員会(NTSB)、国防総省が調査を続けている。
「航空史上最も尊敬され、感銘を与えたアクロバット飛行パイロットの一人だった」「輝かしい実績を持ちながら、クラシックなアクロバット競技飛行でも航空ショーの世界でも、昨日の自分を越えることだけを目指した最も謙虚な人だった」。同社はそう追悼している。
本人のウェブサイトによると、ホランドさんが使っていたのは本人の仕様に合わせた特注機。航空ショー専門のパイロットとして20年以上の実績があり、国際大会で獲得したメダルは37個、米国のアクロバット飛行大会での優勝は13回に上っていた。
E3航空協会はホランドさんをしのび、「世界は偉大なパイロットを失った。数えきれないほどの人生に感銘を与えた真のヒーローだった」「180種を超す機種で1万5000時間以上飛行した腕は、飛ぶことへの限りない情熱の証しだった」とコメントしている。