ロシア新興財閥などの没収資産、侵攻後に5億ドル 米司法省

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(CNN) 米司法省は4日までに、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以降、ロシア政府を支持し米国による制裁を回避していた同国の新興財閥(オリガルヒ)などから没収した資産は5億ドル以上に達すると報告した。

先月24日時点で公表した数字で、資産には豪華ヨットや不動産などが含まれる。これらの差し押さえ作業に携わった同省の専従班は連邦検事や捜査員らから成り、ロシアのプーチン大統領に近いオリガルヒやロシア大統領府内の側近グループの資産などに狙いを絞っていた。

同省のデータによると、これまで没収した豪華な大型ヨットは2隻、航空機は4機とし、オリガルヒから取り上げた不動産は10物件。

制裁対象となっていたロシア大統領府や同国軍の関係者に対する訴追件数は30件余に上った。一部では逮捕もあったが、被告の多くがロシア居住のため拘束や身柄送還は望めない状況になっている。

米司法省はこれら捜査作業の一環として最近、制裁対象のオリガルヒであるビクトル・ベクセリベルク氏が所有する7500万米ドル相当の不動産の没収を求める民事訴訟を起こしてもいた。

ベクセリベルク氏に近い関係者はニューヨーク・マンハッタンや米フロリダ州などで同氏による数百万ドル規模の不動産購入を幇助(ほうじょ)した疑いがあり、制裁違反やマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で先月訴追されていた。

ベクセリベルク氏については米司法省が先に、9000万ドル相当と評価される豪華ヨットを押収してもいた。

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