米、ワグネルを「国際犯罪組織」に指定へ 北朝鮮から兵器供与の写真も公開

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ロシアの鉄道車両が北朝鮮入り、米国が写真公開

(CNN) 米ホワイトハウスは20日、財務省がロシアの傭兵(ようへい)会社「ワグネル・グループ」を「国際犯罪組織」に指定し、来週同社や世界各地に広がる支援網に追加制裁を科すと明らかにした。

財務省の発表に先立ち、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は記者団に「今回の措置は大陸をまたぐワグネルの脅威を認識するものだ」との見解を示した。

米国は新たな制裁に加え、ロシアの鉄道車両が11月に北朝鮮に入り、ロシアに戻る様子をとらえた写真も公開した。これについて米国は、ワグネルがウクライナで使用する歩兵用ロケットとミサイルを北朝鮮が初めて提供した時の様子だとみている。

カービー氏によると、米国はこうした装備品がウクライナの戦場の力関係を変えたとは考えていないものの、今後も北朝鮮からロシアへの兵器の供与が続くと予想しているという。

カービー氏は「(北朝鮮からの)兵器の移転は国連安保理決議に完全に違反している」と指摘。安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルとこの情報を共有したとも述べた。

プーチン大統領がウクライナでの作戦の実施をワグネルに頼る場面が増える中、ロシア国防省とワグネルの間の緊張が高まっていると米国は分析する。カービー氏によると、現在ウクライナにはワグネルの戦闘員が約5万人派遣されており、うち1万人は契約兵、4万人は囚人だという。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]