米のコロナ死者、70万人超に 108日間で10万人増
(CNN) 米国のジョンズ・ホプキンス大学は1日、米国内の新型コロナウイルスの犠牲者が同日、70万人を超えたとの集計結果を発表した。60万人台に達してから108日後の記録更新となった。
米国内ではより感染力が強いデルタ型変異株が流行して感染者増や入院者数の拡大につながっている。新規感染はワクチン未接種の国民に多く広がっている。
ただ、米国の各州ではここに来て感染者や入院者の人数の下落が報告され始め、知事はワクチン投与の重要性を訴えている。
新型コロナ感染による死者数は米国が世界最多。同大によると、2位のブラジルは59万7000人以上、3位のインドが44万8000人以上となっている。
一方、米国のカイザー・ファミリー財団は1日、国内の高齢者向け介護施設などでの新型コロナ感染による死者数が今年7月から8月の間に4倍増と激増したことを報告した。
8月に死去した入所者や職員は約1800人で、7月は約350人。8月の犠牲者数は今年2月以降、1カ月単位では最多だった。
6月の死者数はワクチン接種の効果もあり過去最低の水準を記録。介護施設での死者の過去最多は昨年12月の2万2000人以上だった。
同財団によると、介護施設での感染者数は7月が9000人、8月が4万8800人で440%増となっていた。
財団は連邦政府のデータ分析に基づき、長期入所の介護施設での感染者と死者は昨冬のワクチン接種の促進により週間単位では減少したものの、8月にデルタ株が猛威を振るったことで急増したと説明した。