バイデン政権、他国に送るワクチン2500万回分の配布先を発表
バイデン大統領は声明で、「我々がこうしたワクチンを共有するのは利益を得たり、譲歩を引きだそうとしたりするためではない」「米国はこのウイルスとの共闘で世界のワクチンの武器庫になる」と述べた。
バイデン氏は科学に基づき、また先進7カ国(G7)を含む民主国家のパートナーと緊密に連携して多国間の協調を進めていく考えを示した。主要7カ国首脳会議(G7サミット)は来週、英コーンウォールで開かれる。
ホワイトハウスのサキ報道官は、世界へのワクチンの配布は「歴史的」で「非常に難しい」取り組みだと言及。米国が配布するワクチン量は他のどの国よりも5倍以上あり、今月末までに米国内で製造されるワクチン全量の13%に当たるとも述べた。
バイデン政権は先月、先に発表したアストラゼネカのワクチン6000万回分に加え、モデルナ、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカのワクチン2000万回分を他国に供給すると発表していた。
ホワイトハウスのジェフ・ザイエンツ新型コロナウイルス対策調整官は3日、夏にはさらに他国への供給量を上乗せしていく方針を示した。