米中会談冒頭で応酬、ブリンケン氏は世界秩序尊重の必要性を警告

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米中会談、冒頭で非難の応酬

(CNN) ブリンケン米国務長官は18日、米アラスカ州アンカレジで開かれた米中高官会談の冒頭で、中国側に対し、自身とサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は中国の一部の行動に関するバイデン政権の「深い懸念」を議題にする意向だと表明した。これに対し中国側は直ちに反論。外交的なやり取りとしては異例の、時にとげとげしい応酬が繰り広げられた。

米中外交トップによる対面会談はバイデン政権発足後初めて。ブリンケン氏は米中関係を「21世紀最大の地政学的試練」と呼んでいる。

ブリンケン氏は会談の冒頭、米国は「ルールに基づく秩序」を守る意向だと表明し、それがなければ「はるかに暴力的な世界」になると指摘。新疆や香港、台湾での中国の活動や、米国に対するサイバー攻撃、米同盟国に対する経済的威圧が「世界の安定を支えるルールに基づく秩序」を脅かしているとした上で、「これらは単なる内政問題ではなく、我々は今日この場所でこうした問題を提起する責務を感じている」と述べた。

これに対し、中国外交トップの楊潔篪(ヤンチエチー)氏が反論。中国の「内政問題」に介入しないよう警告し、米国に他国の主張を代弁する権利があるのか異議を唱えた。米国こそサイバー攻撃の「擁護者」だと非難し、米国内情勢の不安定さをあざけった。

楊氏は「米国にとって重要なのは自国のイメージを変え、世界の他の場所で自分たちの民主主義を推進するのをやめることだ」と主張し、「米国内の多くの人は実際には米国の民主主義にほとんど信頼を抱いていない」としている。

さらに楊氏が「米国は世界を代表しているわけではなく、米政府を代表しているに過ぎない」と述べると、王毅(ワンイー)国務委員も反論に加わり、中国は「米国側からの不当な批判」を受け入れるつもりはないと表明した。

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