バー上院情報委員長、辞任を表明 コロナ暴落前に株売却でFBIが捜査

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米上院情報特別委員会のリチャード・バー氏が同委員会の委員長職を退くと表明した/Pool/Getty Images North America/Getty Images

米上院情報特別委員会のリチャード・バー氏が同委員会の委員長職を退くと表明した/Pool/Getty Images North America/Getty Images

ワシントン(CNN) 米上院情報特別委員会のリチャード・バー委員長(共和党)は14日、新型コロナウイルスの感染拡大による相場急落前に保有株を売却した件で連邦捜査局(FBI)の捜査対象になったことを受け、捜査期間中は委員長職を退くと表明した。

上院共和党トップのマコネル院内総務は同日の声明で、バー氏から午前中に連絡を受け、捜査中は情報委員長から身を引く決断を下したと告げられたことを明らかにした。

バー氏の辞任表明に先立ち、FBIは同氏の弁護士に捜索令状を送達。司法省高官によると、バー氏はこの日、自身の携帯電話を提出した。捜索令状の執行については、規定に従い司法省の幹部が承認したという。

上院に提出された資料によると、バー氏と妻は2月13日、30回近い取引で62万8000ドル~170万ドル(約6700万円~約1億8000万円)の保有株を売却した。

バー氏は新型コロナの感染拡大に関し、全上院議員にアクセス可能な非公開情報の説明を受けたほか、上院情報委員長として機密情報の報告も受けていた。

バー氏は一連の株式売却について、機密情報は使わず公開情報のみを利用したと説明。一方で3月、上院倫理委員会に売却に関する調査を要請していた。

連邦議会が2012年に可決した法律では、議員によるインサイダー情報を使った株式取引を明示的に違法と規定している。バー氏が同法を破ったり、株取引に関する上院の規則に違反したりしたことを示す公的な証拠はない。

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