米下院議長、弾劾条項を上院にすぐ送付せず

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米連邦議会下院のナンシー・ペロシ議長/Saul Loeb/AFP/Getty Images

米連邦議会下院のナンシー・ペロシ議長/Saul Loeb/AFP/Getty Images

(CNN) 米下院のナンシー・ペロシ議長は18日、弾劾(だんがい)決議後の記者会見で「何が起きるか見守ろう」と述べ、弾劾条項を同日中には上院へ送らないことを明らかにした。

民主党の一部議員からは、共和党のマコネル上院院内総務が民主党の求める上院での裁判手続きや、マルバニー大統領首席補佐官代行など直接の当事者の証人出廷に同意するまで、送付を控えるべきだとの意見が出ていた。

ペロシ議長は上院に送付する時期は党として決定すると述べた。

手続き的な懸念もある。もし18日の夜中に送ると、上院ではその対応が始まり、週末までに可決しないと政府閉鎖を引き起こす支出法案などの決議ができなくなる恐れがある。

マコネル院内総務は民主党のシューマー院内総務と弾劾裁判のやり方を巡って対立している。マコネル氏は今週、シューマー氏が提案した4人の証人を呼ぶ案を蹴った。

また、下院は数日以内に上院での裁判に向けて弾劾の管理者を指名しなければならないが、18日夜の時点ではまだ準備が整っていない。

ペロシ氏は「上院側の手続きがどうなるかわかるまで管理者は指名できない」「我々に公正に見えるものが何もない。早く公正さが確保されることを願う」と発言した。

情報筋によると、マコネル氏は17日に同僚議員とのランチで、週末までに上院での裁判開始日を発表すると述べた。

上院への送付を止めることで得られる利点は不明。ただ、マコネル氏は今週、送付が遅れる可能性があることを尋ねられると、「私は急いでいない」と答えていた。

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