米民主党討論会、有力候補10人がそろい踏み 明暗分かれる

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民主党候補者らの3度目の討論会が行われた/Justin Sullivan/Getty Images North America/Getty Images

民主党候補者らの3度目の討論会が行われた/Justin Sullivan/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 2020年の米大統領選で民主党からの指名を目指す有力候補者10人が一堂に会する初めてのテレビ討論会が12日に行われた。様々な政策課題について議論の応酬を繰り広げた各候補者だったが、それぞれ勝敗がはっきりと分かれる結果になったようだ。

候補者らのうちジョー・バイデン前副大統領は、過去の討論会での失敗を繰り返すことなく全体的に優勢を保った。イラクやアフガニスタンの問題に関する回答がとりとめないものになるなど完璧な討論内容ではなかったが、いまだに民主党内で人気の高いオバマ前大統領の名前を出してその実績を認める作戦は奏功していた。

逆にバイデン氏の年齢の高さを露骨に問題視しようとした元住宅都市開発長官のジュリアン・カストロ氏のやり方は侮辱的に映り、落ち着いて対応したバイデン氏の評価をかえって高める結果となった。

このほかベト・オルーク前下院議員とカマラ・ハリス上院議員は、それぞれ銃規制強化の確約とトランプ大統領への痛烈な批判で存在感を発揮し、聴衆から喝さいを浴びた。

一方、バイデン氏にとって最も強力な競争相手とみられているエリザベス・ウォーレン上院議員は、奇妙なほどに討論への積極性を欠いていた。特に最初の1時間はその場にいないも同然だった。司会者からの質問には堅実に答えていたが、質問を受ける機会自体があまり多くなかった。

長時間にわたった今回の討論では、ヘルスケアや刑事司法制度改革などのテーマについて候補者らが意見を戦わせた。ただ驚くべきことに、有権者の投票行動に多大な影響を与えるはずの経済に関する質問は1つも発せらなかった。

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