トランプ氏、ボルトン補佐官を解任 ボルトン氏「自ら申し出」

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トランプ氏、ボルトン補佐官を解任

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は10日、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の解任をツイッター上で発表した。

トランプ氏はツイートの中で、ボルトン氏が出す意見の多くに対し、自身やほかの政権当局者は強い異議があったとして、同氏に辞任を求めたと説明。後任は来週指名すると述べた。

ボルトン氏はその数分後、ツイッターに「昨夜辞任を申し出た」と書き込んだ。トランプ氏からは「明日話し合おう」との返事があったとしている。

ボルトン氏は同日、FOXニュースとのインタビューでも、辞任は自分から申し出たと述べた。トランプ氏にあてた10日付の短い辞表には、補佐官を「即刻辞任する」としたうえで、感謝の言葉が書かれている。

政権当局者らはトランプ氏のツイートで初めて退任を知り、騒然となった。ボルトン氏は同日午前、国家安全保障会議(NSC)の長官級会合を率いていたばかり。ツイートの1時間前には、ポンペオ国務長官やムニューシン財務長官と通常通り記者会見に臨む予定が発表されていた。ポンペオ氏はこの会見で、ボルトン氏の退任に驚いたかと質問され、「私はどんなことにも驚かない」と答えた。

ボルトン氏はトランプ政権3人目の安全保障担当補佐官として、昨年春に就任。対外強硬路線で知られてきた。同政権ではティラーソン前国務長官の更迭やマティス前国防長官の辞任をはじめ、安全保障にかかわる主要ポストの交代が相次いでいる。

ギドリー大統領副報道官は記者団に、クッパーマン副補佐官が補佐官代行を務めると述べた。退任はひとつだけの問題が理由ではないとも語った。

トランプ氏とボルトン氏の間では最近、意見の対立が目立っていたとされる。ある政権高官の話によると、トランプ氏はイランやベネズエラ、アフガニスタン情勢などをめぐるボルトン氏の発言に対し、いら立ちを募らせてきた。政権内部でボルトン氏派とそれ以外のメンバーの対立が深まっていたとの情報もある。

トランプ氏がアフガンの反政府武装勢力タリバーン指導者らと大統領山荘「キャンプデービッド」で秘密会談を開くという計画にも、ボルトン氏が強く反対し、激しい議論になったという。この件が退任の直接のきっかけになったようだ。

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