犯人ねつ造で検挙率100%を誇示、元署長に禁錮刑 米

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検挙率100%のために無実の人物に罪をなすりつけたとして元警察署長に禁錮刑の判決が下された/Mark Wilson/Getty Images

検挙率100%のために無実の人物に罪をなすりつけたとして元警察署長に禁錮刑の判決が下された/Mark Wilson/Getty Images

(CNN) 米フロリダ州の検察当局は2日までに、窃盗目的の不法家宅侵入事件で部下に命令して無実の人物に罪をなすりつけ、逮捕させていたビスケーンパークの警察署の元署長に禁錮3年の判決が下されたと発表した。

罪名は個人の公民権はく奪の謀議となっている。52歳男性の被告は地元議会で検挙率100%と豪語もしていた。2014年初期に辞職していた。

検察当局の報道発表文によると、署長在任中、犯行を立証する証拠や逮捕などが出来る相当な理由もなく発生した全ての不法家宅侵入事件での逮捕ねつ造を部下3人に促していた。

2013年6月には民家4軒で発生し未解決となっていた事件で16歳の逮捕を指示。訴追するための証拠や法的根拠もない中での措置だった。翌月には議会に出席、検挙率が100%と誇示していた。

米司法省によると、同年1月には部下に無実の人物の逮捕を指示。14年2月には法的根拠もなく別の人物を不法侵入容疑で逮捕させていた。

この部下は今年10月、禁錮2年3カ月の刑を受けていた。別の部下2人にも同月、無実の人物の逮捕でっち上げへの加担で禁錮1年の判決が下されていた。部下3人は司法省などの捜査に協力し、元署長の命令などを白状していた。

同州マイアミデード郡を管轄する州検察当局は、住民を守らず無実の者の権利を無視して逮捕実績を優先させた行為は同郡の警察の治安確保の目標をおとしめたと非難した。

ビスケーンパークの住民数は3000人をわずかに超える程度となっている。

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