トランプ氏、内通者割り出しを命令 政権内幕本で

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トランプ氏が政権の暴露本に協力した「内通者」の割り出しを指示/Oliver Contreras/Pool/Getty Images

トランプ氏が政権の暴露本に協力した「内通者」の割り出しを指示/Oliver Contreras/Pool/Getty Images

(CNN) 米紙ワシントン・ポストの記者がホワイトハウス内の機能不全ぶりやトランプ氏の不評などを暴露した書物を著したことを受け、トランプ氏が信頼する側近にこの書物執筆に協力したホワイトハウスや政権内の人物を突き止めることを命令したことがCNNの取材でわかった。

著者のボブ・ウッドワード記者と接触し、会話を交わした人物や無関係の人物の特定を求めている。トランプ氏は5日、書物は「小説」と切り捨てている。

トランプ氏は内輪の会話では、以前更迭したマクマスター前大統領補佐官(国家安全保障担当)がウッドワード氏の協力者であるとの疑いを公に口にし、メモ用紙などを提供した可能性にも触れている。

また、トランプ政権の経済政策の司令塔を務める国家経済会議(NEC)のコーン前議長にも同じ疑念を抱いているという。マクマスター、コーン両氏の名前はウッドワード氏の新著の中で多く触れられている。

政権当局者によると、ウッドワード氏の書物が生みだした波紋への対応はトランプ氏が個人的に仕切り、ホワイトハウスのビル・シャイン広報部長らを含めた側近と相談しながら進めているという。

ただ、書物に絡んで直ちに誰かが解任されるような事態はないとされる。解任が起きた場合、その価値をおとしめようとする書物の内容に信ぴょう性を与える結果になりかねないことが原因となっている。

一方、米紙ニューヨーク・タイムズは5日、トランプ政権高官とする人物がトランプ氏を厳しく切り捨てる匿名の寄稿を掲載。問題の根源は大統領の道徳観念のなさなどと指弾した。

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