マケイン米上院議員、脳腫瘍の治療を中止

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マケイン氏、脳腫瘍の治療中止

ワシントン(CNN) 米共和党の重鎮、ジョン・マケイン上院議員(81)の家族は24日、マケイン氏が脳腫瘍(しゅよう)の治療の中止を決断したと発表した。マケイン氏は1年以上にわたり闘病を続けていた。

マケイン氏が闘病のため公の場からこの数カ月姿を消し、同僚議員らは最悪の事態も覚悟していた。それでもマケイン氏のワシントンでのキャリアに事実上終わりを告げる今回の発表には動揺が走った。マケイン氏は議員在任中、2度にわたり大統領選に出馬。上院の象徴的存在となり、最近ではトランプ大統領を痛烈に批判していた。

家族は声明で、マケイン氏が昨夏に悪性膠芽腫(こうがしゅ)の診断を公表したことに言及。「それから1年間、ジョンは予想された余命を超えて生きてきたが、病気の進行と加齢により決断の時がきた。彼はいつもの強い意志をもって、治療を中止することを選択した」と述べた。

マケイン氏の妻、シンディー氏はツイッターに「夫を心の底から愛している。この旅で夫のことを気にかけてくれた人たち全員に神のご加護がありますように」と書き込んでいる。

議会指導部からはすぐにマケイン氏を思いやる言葉が続いた。共和党ではマコネル上院院内総務が「本当に悲しい」と言及、ライアン下院議長は「下院全体でジョンとその家族のことを祈っている」とツイートした。民主党のシューマー上院院内総務もツイッターで、自身の「思いと祈りはマケイン上院議員とその家族と共にある」と述べた。

マケイン氏は昨年12月以来、連邦議会に姿を見せていない。それでも5月には、トランプ氏が中央情報局(CIA)長官に指名したジーナ・ハスペル氏の起用に反対するよう上院の同僚に呼びかけた。7月には、米ロ首脳会談でトランプ氏がロシアのプーチン大統領に好意的に姿勢を示したことを痛烈に批判するなど、存在感を示していた。

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