トランプ氏、与野党の議会指導者と会談 「不正投票」説に言及
ワシントン(CNN) トランプ大統領は23日、共和、民主両党の議会指導者らと非公式に会談した。顔合わせの意味合いが強かったとされるが、トランプ氏はこの場で、大統領選の総得票数が民主党のクリントン候補を下回ったのは「不正投票」のせいだと改めて主張した。
会合に出席したのは上下両院の院内総務ら8人。下院民主党のホイヤー院内幹事は終了後、CNNとのインタビューで、会談の主な趣旨は「トランプ氏がこれまで面識のなかった指導部メンバーと顔を合わせる」ことだったと述べた。
上院共和党のコーニン院内幹事によると、トランプ氏はオバマ前大統領の医療保険制度改革(オバマケア)を見直す方針について「何かもっと良い、手頃な」代替案を提示するつもりだと語った。この発言に対し、民主党議員は抵抗を示していたという。
会談の内容に詳しい複数の情報筋によれば、トランプ氏はまた、大統領選直後に「不正投票の数百万人を除外すれば総得票数でも私の勝ちだ」とツイートした時と同様の主張を繰り返した。
大統領選で大規模な不正投票があったとの証拠はなく、トランプ氏の主張をめぐっては当時、インターネット上に流れた偽ニュースの受け売りだと憶測する声もあった。
ホイヤー氏によると、トランプ氏は会談で、就任式の観客数をめぐる報道にも改めて不満を述べ、「多くの観衆がいた」との認識を変えようとしなかった。
上院共和党のマコネル院内総務がCNNに語った感想によれば、会談は全体として「気楽な」雰囲気だったという。