米最高裁、中絶規制の州法に無効判決
クリントン氏は同日、「テキサス州と全米の女性にとっての勝利。安全な中絶は紙上だけでなく現実の権利であるべき」として判決を歓迎。オバマ大統領も判決を評価するコメントを出した。
中絶反対派は全米で、中絶規制を狙った法律を通過させてきた。しかし今回の判断により、最高裁がそうした法律を合憲と認める公算は狭まった。
テキサス州の州法は2013年に制定され、中絶を行うクリニックの医師に対して近隣の病院で患者を優先的に受け入れてもらう体制の確立や、病院並みの設備を整えることを義務付けていた。
反対派はこれに対し、同法によって州内の妊娠中絶クリニックはわずか数施設を残して閉鎖に追い込まれかねないと主張していた。
テキサス州のグレッグ・アボット知事(共和党)は判決について、「女性の健康と安全を守る州の立法権を侵害し、罪のない命を失わせる」と批判している。