クリントン前国務長官、12日にも出馬表明へ 米大統領選
(CNN) 2016年に行われる米大統領選を巡り、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が、12日にもソーシャルメディア上のビデオメッセージを通じて出馬表明を行う見通しであることが分かった。同氏に近い消息筋がCNNに語った。
クリントン氏は出馬表明の後、アイオワ州とニューハンプシャー州に向かい有権者への訴えかけを始める予定。
同氏の大統領戦出馬に関しては、2013年に国務長官の職を退任して以来、盛んに取り沙汰されており、半ば既定路線だった。
クリントン氏は既に選挙戦用のビデオ撮影を済ませたという。
10日には、インターネットニュースサイト「ハフィントン・ポスト」上で自著の結びの部分の抜粋を発表した。この中で同氏は新たに孫娘が生まれたことに触れ、「祖母となったことで、我々が受け継ぎ後代に伝えていくこの世界の客室係として誰もが共有している責任感について深く考えさせられた」と述べている。
クリントン氏が大統領選に出馬するのは2008年に続き2度目。同氏に近い民主党員は「世界で最も知られていない有名人」と評している。クリントン陣営では、同氏の中西部での生い立ちや娘を育てた経験といった個人的なエピソードを強調することで、親しみやすさを有権者にアピールしていく狙いと見られる。
クリントン氏を巡っては先ごろ、国務長官在任時に私用のメールサーバーを使用していた問題が議論を巻き起こしたばかりだ。共和党全国委員会のプリバス委員長は、声明で、クリントン氏のキャリアには「秘密の足跡が残されている」と批判した。