スペイン南部マラガ、英国人観光客に節度ある行動要請 「きちんと服を着て」
(CNN) スペイン南部マラガの当局はこのほど、来訪時の適切な行動について観光客に啓発するポスターを投稿した。服を着用するよう改めて呼び掛けたものもある。
地元観光当局が7日X(旧ツイッター)に投稿した四つの掲示には、英国旗や英語でのメッセージが記されている。英語版の下にはスペイン語版も見える。
マラガはスペイン南部アンダルシア地方の海岸地域「コスタ・デル・ソル」に位置し、英国各地の空港から格安便が出ていることから、英国人観光客の間で長年人気を博してきた。
路上や公共の場所での着衣を求めるポスター/Malaga Tourism/X
1970年代以降、英国人は晴天が保証され、無限のラガービールと本格的なイングリッシュ・ブレックファストで母国にいるような感覚も味わえるコスタ・デル・ソルに大挙して訪れてきた。
しかし、一部の観光客の行動に地元住民のいら立ちは募る一方で、今年の夏には観光絡みの人混みや街の高級化、住宅価格高騰に抗議するデモも行われた。
そこで今回、市当局は特に目に余る行動の削減を目的としたキャンペーンを打ち出した。
ポスターの一つには「きちんとした服装を」「通りや公共の場所では礼儀と衛生のため、必ず上着を着用してください」とある。
市内でおなじみになった電動スクーターを対象にしたものもあり、「歩道は歩行者のものです」「スクーターや自転車を使う場合、法的に指定された場所で市の条例に従い利用してください」と呼び掛けている。