アルゼンチン身分証明書、男性でも女性でもない性別の選択が可能に

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アルゼンチンの大統領らが、「ノンバイナリ―」の性別の身分証明書を発行すると発表/Maria Eugenia Cerutti/Argentine Presidency Handout/EPA-EFE/Shutterstock

アルゼンチンの大統領らが、「ノンバイナリ―」の性別の身分証明書を発行すると発表/Maria Eugenia Cerutti/Argentine Presidency Handout/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 南米アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は21日、男性でも女性でもない「ノンバイナリ―」の性別の身分証明書(DNI)を発行すると発表した。

このDNIの目的は、自分の性別について男性でも女性でもないと認識している人の権利を守ることにあると大統領は強調。ブエノスアイレス市内の博物館で行った記者会見で、「男性と女性以外にも、尊重しなければならないアイデンティティーがある」と指摘した。

新しい制度では、身分証明書やパスポートの性別欄に「X」の分類が導入される。

発表会ではフェルナンデス大統領と女性・ジェンダー・多様性相および内相が、初のノンバイナリー身分証明書3通を交付した。

女性・ジェンダー・多様性相はノンバイナリーDNIの発行について、「より平等であると同時に、より包括的な社会を築くことに力を入れた行動」と位置付ける。

大統領府の発表によると、DNIの性別欄で男女以外の選択肢を認めるのは、中南米ではアルゼンチンが初めて。世界ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが身分証明書で同様の変更を行っている。

米国務省も、パスポートの性別欄でノンバイナリーを選択できるようにする方針を明らかにしていた。

アルゼンチン国民は、国家登録局の本部や市民登録局の事務所で身分証明書の変更手続きができる。アルゼンチン在住外国人は、国家移民局で身分証明書の内容を変更できる。

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