旅行者を引き付ける韓国の秘島「鬱陵島」

(CNN) 韓国の沖合に浮かぶ火山島、鬱陵島(ウルルンド)。長年、韓国の自然愛好家に人気の旅行先だったが、最近は外国人観光客も増えている。

鬱陵島は、手付かずの自然が残る静かな島で、高くそびえる火山、美しい岩石層、スギの林、セイヨウネズの木々、いくつかの小さな漁村がある、まさに「自然の隠れ家」と言える場所だ。またこの島はパワースポットとしても知られる。

今回は鬱陵島を初めて訪れる人のために、この島の魅力をご紹介する。

韓国のミステリーアイランド

「ミステリーアイランド」の異名をとる鬱陵島は、今から250万年以上前に火山の噴火によって誕生したと考えられている/courtesy Kate Springer
「ミステリーアイランド」の異名をとる鬱陵島は、今から250万年以上前に火山の噴火によって誕生したと考えられている/courtesy Kate Springer

その神秘的な力から「ミステリーアイランド」の異名をとる鬱陵島は、今から250万年以上前に火山の噴火によって誕生したと考えられている。

「鬱陵島は、大地の豊かなエネルギーと空の澄んだエネルギーが融合し、陰と陽が結ばれる神聖な島として知られる」と語るのは、地元の観光ガイドのチャン・ユンヒ氏だ。

「この島は、その長い歴史のほとんどの期間、行くのが困難で、居住者もいなかったため、手付かずの自然や生態系がそのまま残っている。それゆえ、島のパワースポットとしての知名度も上がっている」(チャン氏)

島内の散策

1時間ほど歩くと、鬱陵島の北東に位置する観音島へ続く橋にたどり着く/courtesy Kate Springer
1時間ほど歩くと、鬱陵島の北東に位置する観音島へ続く橋にたどり着く/courtesy Kate Springer

島内で道に迷わないためのベストな方法の1つは、海岸沿いの散策だ。例えば、観音島ハイキングコースは、1時間ほど歩くと、鬱陵島の北東に位置する観音島と呼ばれる小島に渡る歩行者用の青いつり橋に出る。

距離は短いが、急こう配の道を海が見える展望台に向かって進むと、周りに古代の森や銀色の草原が広がる。

上級者のハイカーには、この島の最高峰である標高984メートルの聖人峯(ソンインボン)へのトレッキングがおすすめだ。

チャン氏は、聖人峯に向かう数あるトレッキングコースの中で、羅里(ナリ)盆地ジオパーク内の羅里盆地フォレストトレイルを薦める。

島の中央に位置する羅里盆地は、数百万年前の火山の噴火によってできた盆地で、さまざまな種類の島固有の植物や希少な山菜で知られる。

海を楽しむ

スキューバダイビングやカヤッキングなどでも人気のスポットだ/courtesy Kate Springer
スキューバダイビングやカヤッキングなどでも人気のスポットだ/courtesy Kate Springer

鬱陵島には海洋生物の宝庫である青く澄んだ海があり、この島がスキューバダイビング、カヤッキング、釣り、水泳の人気スポットになったのも納得だ。

ダイビングの前におすすめしたいのが、島の周りを巡るボートやフィッシングのツアーだ。毎年5月から11月まで、島の主要なフェリー港である道洞港を出発する所要時間3時間のツアーがいくつかある。

一般的なツアーでは、船で印象的な岩石層の中を縫うように進み、昔の海賊の洞窟にも立ち寄り、さらに船から島の見事な景色も楽しめる。

経験豊富な地元の漁師らが同行し、マダイやマナガツオ、サバ、メバルの釣りが楽しめるツアーもある。

鬱陵島は、熱心なダイバーたちに人気のダイビングスポットでもある。

チャン氏によると、島の海は透明度が高く、年間を通じて最低でも20~30メートル先まで見渡すことができ、日によっては50メートル先まで見えることもあるという。

チャン氏は、水中の景色を楽しむなら、熱帯魚が黒潮とともに北上する8月から10月の滞在を薦める。

また、冒険好きな旅行者が鬱陵島の海を自由に探索したいならカヤッキングという手もある。

特に北東岸の観音島周辺の海は、周りに見事な断崖や石だらけのビーチ、エレファントロックなどの魅力的な岩石層があり、カヤッキングに最適だ。

おすすめの現地フード

島ではさまざまな魚介類が味わえる/courtesy Kate Springer
島ではさまざまな魚介類が味わえる/courtesy Kate Springer

鬱陵島は上質な魚介類が豊富だ。

チャン氏によると、この島の「独島エビ」と呼ばれるエビは、他のエビに比べ甘味があり、絹のように柔らかい食感が特徴だという。

鬱陵島は野生の山菜でも有名で、700種以上の山菜を求めて韓国各地から料理人がこの島を訪れるという。

チャン氏によると、鬱陵島の山菜は風、海、火山性土からのミネラルを豊富に含んでおり、豊かな味わいで栄養価も高いという。

鬱陵島を訪れたらぜひ味わいたいのが地元の「タイガービーフ」だ。黒とオレンジ色の皮膚が特徴のこの牛は、山菜を食べて育つため、独特の風味があるとチャン氏はいう。

おすすめの滞在先

2018年にオープンしたホテル「コスモス・ヒーリング・ステイ」の外観はひときわ目を引く/courtesy Kate Springer
2018年にオープンしたホテル「コスモス・ヒーリング・ステイ」の外観はひときわ目を引く/courtesy Kate Springer

鬱陵島には多くのゲストハウスがあり、リゾート施設もいくつかあるが、2018年にオープンしたホテル「コスモス・ヒーリング・ステイ」の外観はひときわ目を引く。

切り立った崖の上に立つこのホテルは、韓国人の建築士が設計を手掛け、陰陽マークを模したらせんのような形をしている。またこのホテルは、超高性能コンクリート(UHPC)を現場で型に流し込んで作られた世界初の建物でもある。

ヴィラの部屋は、五大元素がテーマになっており、ゲストの「気(エネルギーの流れ)」を高めるために、占星術のチャートに基づいて部屋が割り振られる。

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