マスク氏買収のツイッター、全社的な解雇実施 従業員から投稿相次ぐ

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4日、投資家向けの会議に出席したイーロン・マスク氏(右)/Baron Capital

4日、投資家向けの会議に出席したイーロン・マスク氏(右)/Baron Capital

(CNN Business) 米起業家イーロン・マスク氏に1週間前に買収された米ツイッターは4日、各部署の数千人をレイオフ(一時解雇)した。厳しいコスト削減策の一環で、世界有数の影響力を誇るプラットフォームの運営方法が根本から変わる可能性がある。

3日夜から4日午前にかけ、ツイッターの従業員からは解雇通知前に既に会社のメールアカウントが使えなくなったという投稿が相次いだ。解雇されたことを示す青いハートや敬礼の絵文字を投稿する人もいた。

4日午前には、倫理的人工知能(AI)やマーケティング・広報、検索、パブリックポリシーなどの部署の従業員が、ツイートで解雇されたことを報告した。

ある従業員はツイッターに「今さっき遠隔操作で仕事用のノートパソコンからログアウトされ、スラックから排除された」「こんな終わり方になって本当に悲しい」と書き込んだ。

別の従業員の女性は、自身を含むツイッターの人権チームのメンバーが解雇されたと明らかにした。この従業員はチームの仕事を誇りに思うと言い添え、「エチオピアやアフガニスタン、ウクライナを含む世界各地の紛争や危機で危険な立場にいる人たちを守るため、そしてジャーナリストや人権活動家など、SNSの利用によって人権侵害に遭う危険性が特に高い人たちのニーズを守るため」に力を尽くしてきたとつづった。

こうした中、マスク氏は4日、投資家向けの会議に出席し、より安価な電気自動車(EV)の開発や火星進出の野心について語った。

インタビュアーがマスク氏は「ツイッターの半数」を解雇したと発言し、マスク氏がうなずく場面もあった。ただ、この発言についてコメントはしなかった。

買収前のツイッターの従業員数は約7500人で、約3700人が解雇された計算になる。マスク氏は440億ドル(約6兆4500億円)の買収資金を調達するため多額の借金をしており、同社の収益改善を試みている。

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