巨大なハイテク温室、食料問題解決の切り札となるか

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温室ではLED(発光ダイオード)照明を使って自然光を補い、土を使わずに作物を育てている/CNN

温室ではLED(発光ダイオード)照明を使って自然光を補い、土を使わずに作物を育てている/CNN

農業が環境に与える影響

世界自然保護基金(WWF)によると、世界の温室効果ガス排出の3分の1、森林破壊の8割、地球上の生物多様性の損失の7割は食料生産が原因で、さらに世界の淡水の7割は食料生産に使用されているという。しかし、今さまざまな企業が解決策を模索している。

香港中文大学で気候変動対応型農業(CSA)、持続的農業、植物・農業バイオテクノロジーを教えているホンミン・ラム教授は、温室農業は食料安全保障の確保に役立つと考えており、田畑による農業が不可能な土地や農産物が消費される都市の近くに温室を建設することによりコストや炭素排出量の削減が可能だと指摘する。

しかし課題は多い。ラム教授によると、ハイテク温室はつる性植物や葉物野菜の栽培には適しているが、穀物や主要作物の栽培は難しいという。また歴史的に見て大型の温室は高額な維持費がかかる上、エネルギー消費量についても、LED技術の導入や断熱設計の改善により消費量は減っているものの、依然として多くの電力を必要とするという。

アップハーベストは将来、再生可能エネルギー源を利用することにより、効率の向上を図るとともに炭素排出量を最小限に抑えたい考えだ。

現在、アップハーベストが生産したトマトは米国内の食料品チェーンやレストランに出荷されており、標準的なトマトとほぼ同価格で販売されている。モアヘッドにある温室では、今後数年以内にキュウリやピーマンなどのつる性野菜の栽培を始める予定だ。またケンタッキー州では、葉物野菜とハーブを栽培するための温室と、ベリー類を栽培するための別の温室を新たに建設中だ。

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