Design

レゴで懐かしいタイプライターを作る 2000ピースで動くキーやキャリッジも再現

レゴでよみがえる、懐かしのタイプライター 動きも再現

かつては世界中のあらゆるオフィスに存在していたが、今はほぼ消えてしまったもの――それは頼りになるタイプライターだ。

デンマークの玩具メーカー、レゴは時間を逆戻りし、2079ピースからなるタイプライターのモデルを販売する。モデルには動くキーやキャリッジも備わっている。

この大人向けの製品は英国に住むレゴのファン、スティーブ・ギネスさんのアイデアによるもの。

ギネスさんはレゴの「アイデア」と呼ばれるプラットホームに構想を提出した。そこではファンが夢見る新デザインを取り上げ、人気投票を実施し、デザインを現実のものにしている。ギネスさんの構想は1万票以上を獲得して製品化された。ギネスさんには販売収益の一部を受け取る権利も与えられる。

このセットは昔のタイプライターに機能も形もそっくりなように設計されている。中央にはタイプバーがあり、キーを押すたびにバーが上がる。さらにこれはキャリッジと連動していて、タイプをするとキャリッジが移動する仕掛けだ。本物の紙を送ることができるプラテンローラーもついている。

ギネスさんは同社のプレスリリースで「レゴがこれまで出してきたのとは全く違う何かを作りたい思いと、レゴからは何でも作り出せることを示したい思いがあった」と語る。

「研究用にビンテージのタイプライターを買い、ブロックを手にしたりメカニズムを見ながらデザインに満足するまで遊んだ」

キーは本物さながらに動くほか、実際に紙をプラテンローラーに送ることもできる/Rasmus Bluhme
キーは本物さながらに動くほか、実際に紙をプラテンローラーに送ることもできる/Rasmus Bluhme

「私のような大人のファンにはノスタルジーを感じてもらい、実物のタイプライターを見たことがないかもしれない若いファンには驚きや好奇心を感じてもらえたらと思う」

レゴグループでグローバルマーケティングを担当するフェデリコ・ベグハー副社長は「多くの人にとって、全てがつながった世界からタイプライターのシンプルな世界への脱出は、レゴブロックを夢中で組み立てる作業と似た経験になるだろう」と語る。

「ここに、この2つの世界を継ぎ目なくつなぎ、レゴファンが本物と同じように自宅に誇らしく飾りたくなるようなレゴのセットができた」

製品の価格は199.99ドル(約2万2000円)。16日からレゴのVIPサイトの会員向けに販売を初め、7月からは一般販売も行う。

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