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日本が新紙幣発表、千円札に北斎の浮世絵

新千円札に描かれた北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

新千円札に描かれた北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」/Kyodo News via Getty Images

財務省は9日、2024年度から使用される1万円札、5千円札、千円札の新たなデザインを発表した。千円札に印刷される図案には、江戸時代の有名な浮世絵師、葛飾北斎が描いた木版画「冨嶽(ふがく)三十六景 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」が初めて採用された。

北斎の代表作としてなじみ深いこの作品は、現在の東京湾に当たる「神奈川沖」に現れた大波と、その奥にたたずむ富士山の姿を描いたもの。表面にはノーベル賞を受賞した細菌学者、北里柴三郎の肖像が印刷されている。

新千円札の表面には細菌学者、北里柴三郎の肖像が印刷される/Kyodo News/Getty Images
新千円札の表面には細菌学者、北里柴三郎の肖像が印刷される/Kyodo News/Getty Images

5千円札と1万円札の肖像には、20世紀への変わり目に日本の女子教育発展のため尽力した津田梅子、日本経済の近代化を進めた実業家の渋沢栄一がそれぞれ選ばれた。

津田梅子の肖像が描かれた新5千円札/Kyodo News/Getty Images
津田梅子の肖像が描かれた新5千円札/Kyodo News/Getty Images

渋沢はしばしば「日本資本主義の父」とも形容される。1万円札の裏面には赤れんが造りの東京駅丸の内駅舎が描かれている。

新1万円札の図案には渋沢栄一の肖像と東京駅の駅舎を採用/Kyodo News/Getty Images
新1万円札の図案には渋沢栄一の肖像と東京駅の駅舎を採用/Kyodo News/Getty Images

財務省はこれらの新紙幣について、偽造防止の新技術が数多く採用されていると説明。なかでも見る角度によって図案の向きが変わって見える3Dホログラム技術は、日本が世界に先駆けて紙幣に導入するという。

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