米国体操協会、医師の性的虐待で被害者との和解成立 433億円支払いへ

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ラリー・ナサー受刑者。性的虐待事件を巡り、米体操協会などが被害者の体操選手らに3億8000万ドル(約433億円)を支払うことで和解が成立した/Scott Olson/Getty Images

ラリー・ナサー受刑者。性的虐待事件を巡り、米体操協会などが被害者の体操選手らに3億8000万ドル(約433億円)を支払うことで和解が成立した/Scott Olson/Getty Images

(CNN) 米国体操協会(USAG)の元医師、ラリー・ナサー受刑者による性的虐待事件を巡り、USAGと米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)が被害者の女子体操選手らに3億8000万ドル(約433億円)を支払うことで和解が成立した。

インディアナ州インディアナポリスの連邦破産裁判所が13日、和解を正式に承認した。

USAGはこの事件の影響で破産を申請していたが、和解が成立したことにより、今年中に破産状態から脱却する見通し。リオン会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で「協会の対応と不作為の結果、被害者の皆さんがトラウマと苦痛を受け続けたことについて深くおわびする」と述べ、組織改革を約束した。

今年8月に提示された支払い金額は4億2500万ドルだったが、その後下方修正された。大半は保険会社が支払う一方、USOPCが3440万ドルを負担し、USAGの負担金610万ドルを融資する。

ナサー受刑者による虐待事件の裁判では、同受刑者の所属先だったミシガン州立大学も2018年、原告の被害者332人に5億ドルを支払うことで和解に達していた。

同受刑者は連邦法に基づく児童ポルノの罪で禁錮60年を言い渡され、現在服役中。さらにミシガン州法に基づく性犯罪7件でも40~175年の禁錮刑を言い渡されている。

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