人種差別発言のドイツ自転車コーチ、帰国を命じられる 東京五輪

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パトリック・モスター氏は自身の人種差別的な発言を受けてドイツへの帰国を命じられた/ Maurizio Gambarini/picture-alliance/dpa/AP Images

パトリック・モスター氏は自身の人種差別的な発言を受けてドイツへの帰国を命じられた/ Maurizio Gambarini/picture-alliance/dpa/AP Images

(CNN) 28日に行われた東京オリンピック(五輪)自転車競技の男子タイムトライアルで、ドイツ代表チームのコーチを務めるパトリック・モスター氏が人種差別的な発言をする場面があり、同氏は帰国を命じられた。

ドイツ・オリンピック・スポーツ連盟(DOSB)は29日、モスター氏はもう東京五輪で「自転車チームの一員としての責務を果たすことはなく」、ドイツに帰国すると明らかにした。

ロイター通信によると、この決定は問題の出来事から24時間近く後にDOSBのウェブサイトに掲載された。

モスター氏は競技中、ドイツのニキアス・アルント選手に向かって、中東の人を指す侮蔑的な表現を叫ぶのが聞こえていた。

その後、モスター氏は発言について謝罪。「つい熱くなった」とし、自分は人種差別主義者ではないと述べたという。

しかし、DOSBのトップで東京五輪代表団を率いるアルフォンス・ヘルマン氏は、モスター氏は東京五輪の価値観に違反したと指摘。「人種差別発言に関して彼が昨日表明した謝罪は誠実なものだと確信している。だが、今回の逸脱行為により、モスター氏は五輪の価値観に違反した」としている。

ロイター通信によると、国際オリンピック委員会(IOC)はモスター氏を帰国させる決定を歓迎し、同氏の発言が許される場所は五輪にはないと付け加えた。

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