「風と共に去りぬ」展、オリジナル衣装も公開 米テキサス大

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「風と共に去りぬ」の公開75年を記念する特別展が開催されている=ハリー・ランサム・センター提供

「風と共に去りぬ」の公開75年を記念する特別展が開催されている=ハリー・ランサム・センター提供

(CNN) 名作映画「風と共に去りぬ」の公開75年を記念する特別展が9日から米テキサス大学のハリー・ランサム・センターで始まった。

映画「風と共に去りぬ」(1939年)はマーガレット・ミッチェルの小説を原作に、南北戦争の時代を生き抜く主人公スカーレット・オハラ(ビビアン・リー)の愛と情熱を描いて大ヒットした。

特別展の目玉となるのが「カーテンドレス」と呼ばれる緑色のドレス。金に困ったスカーレットがレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)に300ドルを出させる目的で、母のカーテンからドレスを作らせるというエピソードに登場する。

同センターはこのドレスを保存するため、2010年にインターネットで募金を呼びかけ3万ドル(現在のレートで約320万円)を集めた。色はあせて茶色がかっているものの、それ以上の変色を防ぐために手は加えなかったという。

このドレスを含めてリーがまとったオリジナルのドレス3着のほか、絵コンテや写真、脚本、オーディション資料、ファンからの手紙や批評など300点あまりが出展されている。

また、プロデューサーだったデービッド・セルズニックのメモ書きからは、スカーレット役探しや脚本の見直し、さらにはアフリカ系米国人の描き方を巡る問題への対応といった舞台裏事情も浮かび上がる。

同作品は黒人奴隷の描き方を巡って公開当初から批判にさらされ、差別的なセリフをカットするなどの手直しを迫られた経緯がある。

それでも現代の観客から見ると、同作品にはまだ人種問題が根深く残ると専門家は指摘している。

特別展は来年1月4日まで。

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