ピーター・オトゥールさん死去、「アラビアのロレンス」主演

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ピーター・オトゥールさん=Getty Images提供

ピーター・オトゥールさん=Getty Images提供

(CNN) 映画「アラビアのロレンス」で主役を演じた俳優のピーター・オトゥールさんが14日、病院で死去した。81歳だった。広報担当者が明らかにした。

2012年に引退を宣言し、最近は闘病生活が続いていた。最期は安らかだったという。

オトゥールさんはアイルランドに生まれ、10代の時にイングランドで舞台デビュー。テレビや映画に出演するようになり、アラビアのロレンスのT・E・ロレンス役で世界的スターとなった。

62年の同作品をはじめ、「ベケット」(64年)、「冬のライオン」(68年)、「チップス先生さようなら」(69年)などの作品でアカデミー賞の主演男優賞にノミネート。70年代にはアルコール依存症でしばらく舞台から遠ざかっていたが、「スタントマン」(80年)で復帰し、「ヴィーナス」(2006年)に至るまで計8回、主演男優賞にノミネートされながら、すべて受賞を逃した。

03年のアカデミー賞では名誉賞を贈られ、「その素晴らしい才能で、映画史上最も記憶に残る登場人物の数々を演じた」とたたえられた。

アイルランドのヒギンズ大統領はオトゥールさんの訃報を受け、「アイルランドと世界は、映画・演劇界の巨人の1人を失った」との追悼談話を発表した。

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