北朝鮮でマスゲームの祭典開幕、欧米の観光客も増加

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毎年恒例のアリラン祭が開始。写真は2012年のマスゲームの様子

毎年恒例のアリラン祭が開始。写真は2012年のマスゲームの様子

(CNN) 北朝鮮で毎年開かれるマスゲームの祭典「アリラン祭」が、22日から平壌市内の競技場で始まった。12万人を超す体操選手が一堂に集まり、1時間半にわたって繰り広げる歌やダンスのパフォーマンスは、外国から見物に訪れる観光客も過去最高に達する見通しだ。

アリラン祭では9月9日までの期間中、週に4回のマスゲームが行われる。北朝鮮は米グーグルのエリック・シュミット会長や米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマンさんといった有名人の訪問が相次いだこともあり、欧米からの観光客も増えているという。

北朝鮮ツアーを主催する旅行会社のトロイ・コリンズ氏によれば、観光客は現時点で約30%増えている。「(北朝鮮には)行けないとほとんどの人が思っているが、行く人が増えるほど口コミが広がって、真剣に行こうと思うようになる」と同氏は話す。

北朝鮮を専門とする別の旅行会社によると、昨年アリラン祭見物に出かけた欧米からの観光客は約1000人に上った。今年は推定1200~1500人が訪れるとの見通しを持つ会社もある。

マスゲームでは「バックドロップ」と呼ばれる観覧席のパフォーマンスも見応えがある。参加者はページごとにさまざまな色が印刷された大判の小冊子を渡され、一斉にページをめくって巨大な壁画を作り出す。競技場全体がモザイクと化したような光景だ。

今年は特に、朝鮮戦争の休戦から60年、北朝鮮建国から65周年という歴史が強調される見通しだ。

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