中国検閲、「007」最新作の一部削除、セリフも変更の介入も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社会騒乱や宗教、政治問題、セックス、暴力を扱った場面は特に精査の対象となる。背景には、中国ではまだ映画の評価制度が確立しておらず、一般鑑賞に適切な基準の選択が検閲者に一任されている事情があると指摘した。

中国の国産映画製作者は、検閲者を満足させることは常識的な判断の1つであり、中国でビジネスを展開する上での常とう手段と説明。外国映画は中国を題材にする時に慎重であるべきだとし、肯定的、否定的な要素を交えて描くことが必要と述べた。

中国当局は昨年、米国映画の輸入枠を緩和したが、本数はそれまでの20本から34本に増えただけだった。米映画製作者は制約を克服するため中国の製作者と組み共同製作作品として売る対抗策を講じているが、必ずしも満足すべき結果には終わっていない。

上海の映画産業コンサルタントによると、映画業界には当局は国産映画を優遇するため他の映画の公開日を操作しているとの憶測が根強い。「スカイフォール」と年内に上映予定のファンタジー映画「ホビット」もこの操作の犠牲になった可能性がある。「12月は通常、輸入映画が1本も公開されず国産映画のみとなる時期」と話した。

「CNNが見たアジア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]