トランプ氏所有のルノワール絵画、本物との主張に異論噴出

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シカゴ美術館のサイトにある問題のルノワール絵画の説明ページ

シカゴ美術館のサイトにある問題のルノワール絵画の説明ページ

ワシントン(CNN) トランプ米大統領がニューヨーク市の自宅に飾っているフランス画家の巨匠ルノワールの絵画を本物とする主張に偽りの可能性があることが19日までにわかった。

トランプ氏の伝記を手掛けた作家と本物を展示しているとする米シカゴ美術館が明らかにした。CNNは米ホワイトハウスにこの絵画に関するコメントを求めたが即座の返答はない。

問題の絵画は「二人の姉妹(テラスにて)」。シカゴ出身で作家のティム・オブライエン氏は米誌「バニティフェア」との最近の会見で、トランプ氏の専用機内でこの絵画に関して同氏と交わした会話を説明。

「本物か?」と尋ねるとトランプ氏は「そうだ」と答え、オブライエン氏が反論しても本物と言い張ったとしている。オブライエン氏はこの話題を取りやめてインタービューを続けたとしたが、「今なお自宅を訪れる他人に本物と言い続けているだろう」とも述べた。

米シカゴ美術館の広報担当者はCNNの取材に、「二人の姉妹(テラスにて)」は1933年から館内にあると指摘。同館のサイトの作品説明文によると、ある美術商が1881年、ルノワール自身から直接購入。その後、ある人物がこの美術商から10万米ドルで譲ってもらい、同美術館に提供したという。

トランプ氏は2006年、オブライエン氏が著した伝記の中で純資産が1億5000万〜2億5000万ドルとされたことに不満を示し提訴。ただ、トランプ氏が敗訴していた。

トランプ氏は大統領選候補の時期に自宅でこの絵画を背景に米CBSテレビの会見に応じたことがある。メラニア・トランプ夫人がFoxテレビと会見した際にも映し出されていた。

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