太平洋離島で発見の人骨、A・イアハートのものか 米研究

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米女性飛行士の失踪に新たな手掛かり

(CNN) 1937年の世界一周飛行中に消息を絶った米女性飛行士アメリア・イアハートをめぐり、米国の研究者がこのほど、太平洋の離島で見つかった骨の記録を新たに分析した結果、イアハートの遺骨である可能性が高いことが分かったとする論文を発表した。

論文は米テネシー大名誉教授のリチャード・ジャンツ氏が米学術誌「フォレンジック・アンソロポロジー」に発表した。この説が正しい場合、イアハートが世界一周飛行中に失踪して以来、数世代にわたり人々の心をつかんできた謎がついに解明される可能性もある。

今回の研究では、太平洋のニクマロロ島で1940年に見つかった複数の骨の大きさを改めて調査。イアハートの体の各部位の計測に基づく情報と比較した。

ジャンツ氏は写真内のイアハートが持っている缶の大きさなどを元に、上腕骨や橈骨(とうこつ)の長さを測定。脛骨(けいこつ)の長さと体の寸法については、パデュー大学のコレクションに所蔵されているイアハートの衣服を使って計測した。

イアハートに関する複数の計測値と骨の長さを比較した結果、「記録に残る人物の中で、これらの骨の持ち主である可能性があるのはアメリア・イアハートだけだ」と結論づけた。

ニクマロロ島で見つかった骨をめぐっては、以前にも調査が行われ、イアハートとの関連の可能性も指摘されてきた。1941年には、フィジーの医師が骨の分析を行い、男性のものだと結論づけていた。骨そのものはこれ以来、行方が分かっていない。

しかし今回の研究では、医師が骨を調査した際には法医病理学が今ほど発達していなかったと主張。これが医師の分析に影響を与えていた可能性があるとしている。

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