ピザ配達員の男性、逃走中の容疑者を「お届け」　米

（ＣＮＮ） 米東部ペンシルベニア州ブルックヘイブンで、ピザ配達員の男性が配達先の玄関でパトカーが絡むカーチェイスに気づき、車から逃走する容疑者の１人に足を掛けて逮捕に貢献する一幕があった。配達中のピザは落とすことがなかった。

配達先の家のカメラには、盗難車が警察に追いかけられ、コントロールを失って何かにぶつかる様子が記録されている。

カーチェイスに気づいた家人は「家の前で高速のカーチェイスだ！」と叫び、配達員のタイラー・モレルさんは様子をうかがった。庭先まで戻ったモレルさんは車から逃げ出した容疑者２人のうち１７歳の少年に足を掛けて転ばせた。

モレルさんは「ピザを持っていたから手では何も出来なかった。だから足を突き出した」と語る。

モレルさんはピザ店「ココズ・ピッツァ」の従業員で、この出来事であざができた。

モレルさんは「犯罪が起きるのを見るのはうんざりだ」「もし彼らが手か足の助けを必要としていたなら、そこに私がいた」とも語った。

米国で容疑者の逮捕に「足」を貸したのはモレルさんが初めてではない。以前にはオハイオ州で退役軍人の男性が後ろに足をのばして、逃走する武装した容疑者を転ばせたことがある。

ブルックヘイブン警察はモレルさんをたたえて「もし仕事に興味があれば、我々はいつでも良心のある人物を求めている」と述べた。

ピザを注文した人はモレルさんの配達を「１０点満点」と評価した。