北極圏の温暖化ペース、世界の他地域の4倍 新たな研究で判明

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米テキサス大学らの研究の一環で撮影された北極の海氷=7月19日/Kerem Yucel/AFP/Getty Images

米テキサス大学らの研究の一環で撮影された北極の海氷=7月19日/Kerem Yucel/AFP/Getty Images

(CNN) 北極圏の温暖化は、過去数十年にわたり世界の他の地域よりもはるかに速いペースで進行していることが明らかになった。新たな研究をもとに研究者らが警鐘を鳴らしている。

北極温暖化増幅と呼ばれるこの現象は、化石燃料を燃焼させることによる温室効果ガスの排出が原因で起こる。北極周辺の気温上昇は、直近の数十年で他の地域の4倍の速さで進んでいる。フィンランド気象研究所の研究者らが11日、学術誌に発表した研究論文で述べた。

さらに、科学者らが長期の気候変動予測に使用してきた気候モデルでは、これほどの速さの温暖化に対応しきれないことも問題として浮上した。論文の筆頭著者を務めたミカ・ランタネン氏がCNNの取材で明らかにした。

当該のモデルで現在の状況が再現されないとしたら、科学者らは確度の高い長期予測をするのが難しくなる。現行モデルの修正、更新が必要だとランタネン氏は述べた。

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