沈没から107年、英探検隊の船を南極沖で発見
乗り捨てられたエンデュアランス号は、ウェッデル海に沈んだままとなっていた。
今回の探索ミッションに参加した科学者、歴史家、映画制作者らは「エンデュアランス22」と名付けた船舶で南アフリカのケープタウンを出港。水中探査用の機材を使って沈没したエンデュアランス号を発見した。
南極条約の指針に基づき、エンデュアランス号を移動させたり解体したりすることはできない。今後はその場所に沈んだ状態で調査や撮影が行われる見通しだ。
探索を主導したジョン・シアーズ博士によれば、チームは今回の発見に関する前例のない教育プログラムも実施する。現地からのライブ配信などを通じて、世界中の若い世代がミッションとつながることを可能にするとともに、困難を乗り越えた過去の南極探検の素晴らしい物語に触れる機会も提供する考えだという。