豚が守る空の安全? 空港のバードストライク対策に動員 オランダ

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オランダのスキポール空港が20頭の豚をバードストライク対策に取り入れた/Amsterdam Airport Schiphol

オランダのスキポール空港が20頭の豚をバードストライク対策に取り入れた/Amsterdam Airport Schiphol

(CNN) 豚は空を飛ぶことはできなくても、空の旅の安全を守る役割を果たすことができるかもしれない。

オランダ・アムステルダムのスキポール空港は、鳥が航空機に衝突するバードストライクの件数を減らす目的で、実験プロジェクトの一環として豚20頭を採用した。

航空機と鳥が衝突すれば、特にガンのような大型の鳥がエンジンに吸い込まれた場合は重大な危険を生じさせかねない。

同空港の広報が24日、CNNに明らかにしたところによると、スキポール空港では2020年に約150件のバードストライクが発生。そこで衝突件数を減らす対策のひとつとして、実験的に豚を動員した。

スキポール空港は、2本の滑走路の間にテンサイ畑があり、収穫が済んだ畑にガンなどの野鳥が集まっていた。そこで豚の放牧飼育を行っている養豚会社に持ちかけて、豚を派遣してもらい、収穫後の畑に残った雑草や落ち穂などを食べてもらうことにしたという。

狙いは野鳥が目当てとする餌を減らすことのほか、雑食の豚が、畑で羽を休めるガンをつかまえようとすることも予想した。実際にはガンをつかまえられるほど豚は素早く動けない。それでも鳥たちを追い払う役割は期待できる。

6週間の実験プロジェクトは11月の第1週目で終了した。今後は集まったデータを分析し、豚がいた時といなかった時の鳥たちの活動を比較して、プロジェクトの成否を判断する。

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