ライオンとトラ計9頭がコロナ「推定陽性」 米ワシントンの国立動物園

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園で、ライオンやトラなど9頭が新型コロナウイルスの検査で推定陽性と判定された/Mehgan Murphy/Smithsonian's National Zoo

米首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園で、ライオンやトラなど9頭が新型コロナウイルスの検査で推定陽性と判定された/Mehgan Murphy/Smithsonian's National Zoo

(CNN) 米首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園で、アフリカライオン6頭とアムールトラ2頭、スマトラトラ1頭が、新型コロナウイルスの検査で推定陽性と判定された。

動物園の発表によると、9頭は現在、抗炎症剤と吐き気止めの薬で治療中。細菌性肺炎の合併症に対する早期治療として、抗生物質も投与しているという。

ライオンとトラは先週末から食欲不振やせき、くしゃみ、動きが鈍いなどの症状がみられたため、ふんを採取して検査した。最終結果は2~3日中に出る見通しだ。

動物園は営業を続け、ライオンやトラも野外の展示スペースに出す方針。来園者と十分な距離があり、感染の恐れはないとの判断からだ。ほかの動物にも感染の兆候はないという。

近くにいたスタッフを全員、徹底的に調べたが、感染源は特定されなかった。園側は「無症状のキャリア(病原体保有者)からうつった可能性もあるが、飼育スタッフらは全員、屋内ではマスクをすることになっている」と述べた。

スマトラトラは生息数が400頭を切り、世界自然保護基金(WWF)が絶滅の恐れのある野生生物を挙げた「レッドリスト」で最も深刻な「近絶滅種」に分類されている。アフリカライオンとアムールトラもレッドリストに入っている。

米国内では先週、アトランタ動物園でもゴリラの集団感染が報告された。動物園で飼育されている動物向けの新型ウイルスワクチンは米農務省がすでに承認済みで、アトランタ動物園はすでにオランウータンやライオンに投与していた。スミソニアン国立動物園も接種する方針を示している。

「新型コロナウイルス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]