デルタ株の入院リスク、アルファ株の2倍か 英研究

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集中治療室の新型コロナウイルス感染症の患者に対応する医療従事者=3月、英イングランド・ポーツマス

集中治療室の新型コロナウイルス感染症の患者に対応する医療従事者=3月、英イングランド・ポーツマス

(CNN) 英イングランドの公衆衛生庁などの研究者グループは29日までに、インドで初めて確認された新型コロナウイルスのデルタ株の感染による入院リスクは英国由来のアルファ株に比べほぼ倍増することを示唆する新たな研究結果を発表した。

研究には英ケンブリッジ大学の研究者も加わり、英医学誌ランセットに掲載された。デルタ株の感染者が緊急治療の対象者となる比率もまた高いと報告した。

研究結果は、デルタ株に感染したイングランド内の患者8682人とアルファ株の感染者3万4656人のデータに基づく。感染者総数の74%がワクチン未接種だった。

これら感染者は今年3月29日から5月23日にかけて新型コロナの検査をし、研究者たちはこのうちの入院者数を調べた。

この結果、デルタ株の感染者の2.3%、アルファ株は2.2%が検査後の2週間内に入院していたことが判明。ただ、入院リスクが高まり得る年齢やワクチン接種の有無など特定の要因を組み込んだ場合、デルタ株の感染者の入院リスクが2.26倍、緊急治療の必要性や実際の入院は1.45倍の水準になったことがわかった。

研究者たちは今回の研究結果について、英スコットランドで以前実施された別の研究の成果に類似していると説明。

イングランド内でのデルタ株による新規感染者は増加基調にあるとも指摘。研究ではデルタ株による感染の比率は全体の中で20%だったが、5月31日から始まる1週間の感染件数では74%に激増していたと注意を促した。

米国内では今夏、デルタ株が猛威を振るい、アルファ株の感染を上回っていた。

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