飛行機から魚を「放流」、山間部の湖に 米ユタ州

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空から数千匹の魚を「放流」

(CNN) 米ユタ州の標高の高い湖や川に航空機からマスをばらまいて魚の補充を行う様子を収めた映像がこのほど公開された。上空からの「放流」はユタ州の野生生物資源当局が実施したもので、低空飛行した飛行機が約30メートル下の水面に向かって魚を放出した。

スローモーションの場面では、魚が激しく体を動かす様子がとらえられている。操縦士は最大3万5000匹のサケを数時間で40から60の湖に投下する。空中からの放出は、ポンプを使って魚を湖に投入するよりも素早く効率的に行える。ポンプを使うのは、車両で接近できる湖に対して魚を補充する際の一般的な方法だ。

ユタ州では多くの湖や川が山間部にあり、道路から接近することができない。このため、操縦士はそうした湖の約45メートルを飛行して、魚を放出する。当局が2018年にCNNに語ったところによれば、魚の約95%が空中からの放流を生き延びるという。

魚は上空から落とされるが、補充の過程は数時間なので、放出を待つ時間はより少なくて済む。当局によれば、このため、魚もストレスを感じず、より多くの魚が移送を生き延びるという。

上空からの放流は毎年数回行われ、たいていは7月から始まる。ニジマスやカワマスが山間部の湖に放流される。大きさは5センチから7センチ程度のため、水中に落ちる際も速度が遅くなるという。

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